一枚のデザイン画からの出発

start from the design

孫娘とおばあちゃんがお揃いのバッグを持って出掛ける姿・・・・・・そんな、微笑ましい光景を目に浮かべ、想いを馳せながら、創業者の伊藤妃実子が一つのバッグの絵を描き始めたところから、GRANESSは歩みだしました。

”この絵をバッグというカタチにして想いを託すことができたら”

多くの女性が、未だ海外ブランドにばかり目を向けていた創業当時、伊藤妃実子のこだわりは「純国産」。MADE IN JAPANであることでした。手描きのスケッチブックを持って、いろいろな鞄職人を訪ね歩きました。「何しに来たの?」 「こんなの出来ないよ!」とあっさり断られてばかり。「メーカーさんの仕事しか受けないんですよね」「若いのに大丈夫?」・・・・・・。疑心の目で見られたり、罵倒されたりすることもしばしばありました。

創業

一人の鞄職人との出会い

a miraculous encounter

そして、最後にたどり着いた東京・浅草。ここに、この道40年というベテランの鞄職人との出会いがありました。

「絵が面白いね、インパクトがある」

そう言ってデザイン画を手にとってくれた瞬間から、GRANESSは誕生したのです。もともと建築家志望でデザインを学んでいた伊藤のデザインは、見た目の美しさと機能性を重視した上に、パターン(型紙)が技術的に複雑で、細かいところにやたらと手がかかるものでした。

それでも、その時出会った鞄職人は「おもしろいもの、難しいものしかつくりたくない」と、一つのサンプルをつくり上げるまでにいくつものサンプルを作ってはやり直し、納得のいくまでとことん作り上げてくれたのです。このとき、伊藤は日本のものづくりの原点と真髄を垣間見たといいます。

職人

100%日本製・東京産バッグの誕生

All Made in Japan

2007年8月。

まぶしい真夏の太陽の光の中で、ようやく一枚のデザイン画は「革バッグ」という一つのカタチとなって産声を上げました。「デザイン×ものづくり」を掲げるGRANESSの原点ともいえる瞬間でした。

8月生まれのこのバッグの名称は「GRANESS No.8/グラネス8番」。夢を詰め込んだ手描きによるデザイン画。まっさらな感性と、日本の職人魂が吹き込まれたこの作品は、今なお根強い人気を呼び続けています。

バッグ