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社員証ケースの色選び!4ステップでの検討がおすすめ

社員証ケース 色選び
目次

社員証ケースにはどんな色を選ぶべきか

最近では多くの企業で社員証ケースの支給を行うようになりました。ビニール製の安価な社員証ケースではなく、耐久性やデザイン性に優れた社員証ケースを支給する会社も増えています。

社員証ケースは会社のアイデンティティの象徴であり、社員の帰属意識にもつながるオフィスアイテムのため、色選びが特に重要になります。このコラムでは、色が人に与える影響や効果について解説した上で、企業が社員証ケースを選ぶ際の4つのステップをご紹介しています。

それでは、社員証ケースに用いる色はどのように決めていけば良いでしょうか?VIやコーポレートカラーが定まっている場合、その色を使うケースが一般的ですが、その他の観点から選ぶこともできます。例えば日本サッカー代表のユニホームを例に挙げてみます。現在周知されているユニホームは、日の丸の赤や白とは関係のない青色を用い、SAMURAI BLUEで親しまれています。

これには日本を囲む海の色を使ったといった説や、東京大学のユニフォームの色を採用したといった説があります。諸説ありますが、今では青色がすっかり定着し、「誠実さ」や「爽やかさ」といった印象を与えています。

同様に社員証ケースについても、会社の備品だからといって必ずしもコーポレートカラーに縛られる必要はなく、会社自身が持ちたいイメージにより、様々な色を検討することができます。

現在、社員証ケースは市販品やブランド品など様々なものが存在しますが、ほとんどの人が会社から支給された同じものを利用しています。社員証ケースの色はその会社のイメージを象徴する、非常に重要なものと考えられます。従って、会社として与えたいイメージや、今後醸成していきたいイメージを優先して決めていく方法が有効です。

色が人の印象に与える影響

人は色に対して様々な印象を受けていることを認識しておくと良いでしょう。例えば、火は赤く燃えることから温かみや熱さを感じます。逆に水は青色に見えることから冷たくひんやりとしたイメージを持ちます。色から受ける印象は、個々人によって全く異なるものではなく、誰もが比較的似通った印象を受けます。

このように色が人に与える印象などを研究する学問に色彩心理学があります。色を通して人の心を研究する学問です。この色彩心理学は、2003年にアメリカで生まれました。

色彩心理学では、色が与える心理的な影響、効果を以下の4つに分けています。

  • 心理的影響
    対象のものを認識させやすくする影響です。各企業のブランドのロゴカラーにもこういった考え方が取り込まれています。
  • 生理的影響
    人の体に与える影響です。色によって心拍数を上げたり、リラックスさせたり、ホルモンを分泌させる効果もあります。
  • 感情的影響
    色によって明るい気持ちになったり、暗い気持ちになるなど、感情に与える影響です。熱いよりも熱いの方が本当に熱く感じたりします。
  • 文化的影響
    国や地域、文化が持つ色の違いです。その印象で色の持つ影響が変わったりします。赤、青、白のフランス国旗のような色にはおしゃれなイメージを持ったりするのはそのためです。

以上のように、色は見るだけで直感的、感覚的に何らかのイメージを伝えるだけでなく、体の反応までを引き起こす可能性があります。その色をうまく使うことで、直感的、感覚的に、人にイメージや効果を与えることができるとも考えることができます。このような考え方は企業のマーケティングやブランディングにも活用されているため、社員証ケースの色選びは企業戦略の一環といっても過言でもありません。

どんな色がどういった印象や影響を与えるか?

では、どんな色が、どういった印象を与えるのでしょうか?色彩心理学の観点から、代表的な色について説明します。

ネイビーが与える印象

ネイビー(紺色)は調和や協力、栄光などの印象を与えます。集中力を高め、リラックスさせてくれる効果がありますので、仕事部屋や寝室などにも使われますし、上品な印象もあることからフォーマルなスーツにも使われたりします。またコーポレートカラーにも使われます。

印象

青色は、爽やか・冷静・誠実・知的・清潔・冷たいなどの印象があります。気持ちを落ち着かせて脈拍を下げる効果があります。爽やかで誠実さを感じさせる色でもあるので、ブランドのイメージカラーとして使われたりしています。

黒色が与える印象

黒は、高級感や強さを感じさせる一方で、暗闇や孤独、恐怖などを連想させる色でもあります。効果もポジティブなものとネガティブなものがあり、気持ちを引き締める、不安感を与えるなど、捉え方によってさまざまです。

茶色が与える印象

茶色は、土や木などの色であり、自然、温もり、落ち着きなどの意味があります。どこか温かみを感じる色です。緊張を和らげたり、信頼感を与えたりする効果を得られます。

キャメル色は安心感とリラックス感を抱かせ、精神を落ち着かせる効果があります。男性のスーツに多い、グレーやネイビーとも相性がよく、ファッションに用いられることが多い色です。

緑色は安らぎ、落ち着き、平和といった印象を与えます。リラックス効果や疲労回復効果も高く、観葉植物などで部屋に緑を取り入れたりされます。

グレー(灰色)は、冷静、落ち着き、控え目、シックといった印象を与えます。自己主張せずに周囲の色を引き立てる、控え目な上品さを持ちます。

色相環において最も明るく、他の色が混じっていないため、純粋、清潔、神聖などの印象を与えます。新たなスタート、無限の可能性と言った意味もあり、ウェディングドレスやインテリアにもよく用いられます。

赤色は熱さや興奮、情熱的、感情的といった強い、前向きな印象を与えます。また神経を興奮させる効果もあることから、商品パッケージの色に用いて購買を促す場合にも使われます。SALEなどの表記にも赤が使われたりします。

以上のように色により、与える影響は様々です。どういった影響を与えたいのか、どういった行動を促していくのかといった目的によって、用いる色も変わってきます。

社員証ケースの色は4つのステップで選ぼう

具体的には以下のステップでの検討を進めるとスムーズです。

STEP
社員証ケースを使う人を特定する

まず、誰がどういった社員証ケースを使うのかを整理する必要があります。例えば社内の中で、表彰を受けた特定社員のみが身につけるものなのか、それとも全社員が身につけるものなのか?といった観点で考えると、前者の場合は見栄えや特別感が重要なためある程度目立つカラーでも、身につける優秀社員の優越感を刺激することができます。また後者の場合には無難なカラーを選択して全社員統一にする方法もありますし、部署ごとに色を変更したりするケースも存在します。他にも、別の視点で考えると、セキュリティのために来客に来館証カードなどをつけていただく場合があります。この時、外部の人には目立ちやすい赤色などを使う場合があります。その場合は社員証ケースにはブラックやブラウンなどの目立ちにくい色を採用しているケースが多区なっています。

STEP
色を通じて社員や社外の人に伝えたいイメージを考える

会社にとって、社員や社外のお客様も含め、どういった印象を与えていきたいのかを検討します。なるべく具体的にイメージを作ることが有効です。誠実な印象を与えたいローファームなどではネイビーやブラックを採用し、爽やかで清潔な印象を与えたい清涼飲料水メーカーでは水色を採用するなど、与えたいイメージは会社の方針や企業理念などとの整合性も重要です。そのため上場企業などCI(コーポレート・アイデンテティ)やVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を重要視する企業では、担当者だけではなく役員や経営層を含めて検討する会社も増えています。社員証ケースは特に目立つオフィスアイテムのため、企業戦略の一環として検討する必要があります。

STEP
色の候補をピックアップして関係部署に意見を聞く

次に色を選択していきます。STEP2で定めた会社の方針やイメージに合う色は何色なのかを検討し、選択には色彩心理学などを参考にしていくのが良いでしょう。具体的な色の選定にあたっては、より多くの色を扱っているメーカーやブランドから選択することをお勧めします。例えばGRANESSコーポレートギフトでは、40色以上の本革の中から、予算や企業イメージに合わせて色を選択することができます。また、色の候補を3つ程度に絞ったところで、検討会のメンバーだけでなく、VIを管理する部署や経営陣への提案を行うことをおすすめします。そうすることで、会社全体のイメージとの整合性を図ったり、全体の士気を高めることにつながります。

STEP
社員証ケースの色やバランスを考える

色の候補が確定すれば、最終的には社員証自体の色やデザインとのバランスをチェックして決定していきます。サンプルの取り寄せが可能な場合には、実際に社員証を入れてみることをおすすめします。大きさを確認する意味でも安心ですし、実際の社員証ケースに社員証を入れることで、色のバランスを見ることもできます。首にぶらさげた時の印象を確認するのも良いでしょう。

たかが社員証ケースの色、されど社員証ケースの色

こちらのコラムでは、色が人に与える影響や社員証ケースの色の選び方について説明してきましたが、色以外にも材質、形など様々な要素からメッセージが伝わると考えられます。特に、外部のお客様が、社員を見てまず認識するのは外見です。メラビアンの法則では、第1印象の55%が視覚情報で決まるとされています。つまり、社員証ケースの存在感は第1印象にも大きな影響を与える可能性があります。

たかが社員ケースの色、されど社員ケース選びです。なぜこの色や素材を選んだのかといったメッセージも合わせて社員に配布すれば、社員の行動にも影響を与えることができます。例えば「誠実な業務遂行を」とのポジティブなメッセージを込めて伝えると、社員の行動にも誠実でポジティブな行動を引き出すといういい影響を与えることができます。外見により、人の行動がそのイメージに合うように行動することは心理学でも実証されています。

社員皆がつけるものだからこそ、単に思い付きで選ぶのではなく、考え抜き、こだわりを持った社員証ケースの色を使いたいですね。

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