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記念品とご祝儀の正しい贈り方

ご祝儀
目次

記念品とご祝儀をともに贈る意味

創立記念品などの法人記念品は、ご祝儀を添えて贈るケースがあります。ご祝儀は相手に対する祝いの気持ちを込めたものであり、上質な記念品とともに取引先やクライアントに渡すことで、今後の関係強化につながることが期待されます。

ご祝儀を贈ることは、法人の規模などに関わらず問題ありません。通常、目上の人に現金を贈ることは避けるべきとされていますが、法人であればそうした心配は不要です。特に記念式典を開催する場合などは費用がかかることがあり、金銭は実用的な贈り物として好意的に受け取られるでしょう。

しかし、ご祝儀の相場や包み方などは多くの方になじみがないものです。せっかくご祝儀を用意したのに、マナーを守らないと相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。そこでこのコラムでは、記念品とご祝儀の正しい贈り方を紹介していきます。

ご祝儀の相場

まず、ご祝儀の金額は贈られる側との関係性や法人の規模、創立年数などによって様々です。過去にご祝儀のやりとりがあればその金額も参考になるでしょう。総務部や経理部などが情報を管理している可能性が高いため、記念事業の担当者に任命された場合には一度関係部署に確認を行っておくと良いでしょう。

一般的な目安として、関係が深い取引先は3~10万円、通常の取引先は1~3万円と言われることがあります。また、七五三など古くからの祝いごとの数字には奇数を用いることから、ご祝儀の金額も奇数の金額にして渡すことがマナーです。

祝儀袋(熨斗袋)のマナー

ご祝儀は祝儀袋(熨斗袋)に入れて渡すことがマナーです。祝儀袋は、飾りである「熨斗」、中央にある紐の「水引」、贈り物の目的を書く「表書き」、贈り主の名前を書く「名入れ」から構成されます。以下ではそれぞれのマナーを説明していきます。

水引は蝶結びのものを

水引 蝶結び
蝶結び
水引 結び切り
結び切り
水引 あわじ結び
鮑結び

水引は原則として「蝶結び」のものを選ぶとよいでしょう。蝶結びはほどけても結び直せることから、何回あっても嬉しい祝いごとに使われます。

なお、固結びである「結び切り」は一度切りの祝いごとにふさわしく、災害復興祝いや病気の快気祝いなどに利用されます。また、「鮑結び」は、関東と関西で用途が異なり、関東では結び切りと同じ場面で、関西では仏事や結婚祝いなど幅広く利用されることが多くなっています。

表書きは祝いごとの趣旨を

表書きには、祝いごとの趣旨を端的に書きます。単に「御祝」と書くか、「祝 創立記念」や「○周年記念」など祝いの趣旨に合わせて書くとよいでしょう。

なお、周年記念などにおいて「創立」と「設立」はよく間違えられるポイントです。会社の事業を開始した日が「創立」、会社を法人登記した日が「設立」なので、先方の資料などをよく見て適切な方を選ぶ必要があります。

名入れは会社名などを

名入れには、表書きより少し小さい文字で贈り主の情報を記載します。会社名を単体で記載するか、個人として贈り主を強調したい時には「組織名+肩書+氏名」を入れることもあります。

祝儀袋の体裁も大切

祝儀袋に書く内容だけでなく、体裁にも気を配ることが大切です。

祝儀袋は、熨斗や水引が印字された略式のものよりも、熨斗などが紙製で貼り付けてある正式のものが望ましいでしょう。なお、中身を包んだあとに上下の端を裏に折り曲げますが、下側の折が上になるように重ねるのが正しい方法です。

また、祝儀袋に手書きで文字を書くときには、濃く太く記載することが原則です。筆ペンか毛筆を使うことが望ましく、サインペンやボールペンは避けるようにしましょう。

ご祝儀の中袋の使用方法

ご祝儀袋 中袋

祝儀袋にはそのままお札を入れるのではなく、中袋で包むのがマナーです。通常、市販されている祝儀袋には中袋が付いているので必ず活用しましょう。

表面には金額を、裏面には贈り主を

中袋の表面には贈る金額を、裏面には贈り主の情報を記載します。表面の金額は旧字体を用いて、金額をもとに「金 壱萬圓」、「金 弐萬圓」、「金 参萬圓」、「金 伍萬圓」、「金 壱拾萬圓」などと記載しましょう。裏面には会社の住所と名前、代表者の名前などを記載することで、贈られた側がどこからどれくらいの金額を受け取ったのかが一目で確認できるようになります。

お札は正しい向きで新札を

お札を入れる向きは、お札の肖像画が記載されている側を表面として、表面を中袋の上側に合わせるのがよいとされています。祝儀袋に中袋を入れる際には、中袋の表面が祝儀袋の表面と同じ向きになるように注意しましょう。

また、お札は銀行や郵便局などに行って「新札」を手配する必要があります。傷やシワのない「ピン札」でも、使用済みのものは新札ではありません。

ご祝儀の渡し方

通常、ご祝儀は相手に直接手渡すことが多く、祝儀袋は丁寧に扱う必要があります。特に式典の会場などに持っていく場合は、祝儀袋に汚れや傷がつかないよう、「袱紗」(ふくさ)に入れて持ち運ぶのがマナーです。

また、先方に渡す際は袱紗から取り出して、受け取る側が表書きを読めるように渡します。式典の受付などで記念品とご祝儀を渡す際には、「この度はおめでとうございます」などと気持ちの一言を添えるとよいでしょう。

記念品とご祝儀は気配りが大切

記念品とともに贈るご祝儀のマナーについて紹介してきました。マナーを守ることは慣れないと大変ですが、マナーは相手への細やかな気づかいそのものです。その丁寧な対応や背景にある思いは、相手にもきっと伝わることでしょう。

記念のお祝いは、ご祝儀のマナーだけでなく、記念品選びやカスタマイズ、包装など様々なことに気を配り、ようやく完成するものです。その際、すべてをご自身で対応しようとするのではなくプロに相談してみることもおすすめです。私たちGRANESSコーポレートギフトでも、レザーアイテムの記念品を通じて、お客様のお祝いを成功へと導くお手伝いをしています。

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