企業向けノベルティを選ぶ際の4つのポイント

企業向けノベルティはイメージアップに役立つ
取引先や顧客などの社外に向けて贈る企業向けノベルティ。ただの贈り物としてではなく適切に活用することで、自社のブランドイメージを向上させるほか、クライアントとの関係強化や販売促進にもつなげることができます。
しかし、こうしたノベルティの本来の役割を果たすためには、適切なタイミングで質の高いアイテムを贈ることに他なりません。そこでこのコラムでは、企業向けノベルティを選ぶ際に考慮したいポイントを紹介していきます。ぜひ参考にして、販売促進につなげていただければ幸いです。
1)取引先への贈答品であることを意識する
企業向けノベルティは、贈り先が取引先やクライアント、関係各所ですから、マナーや礼儀に気をつけてアイテムを選ぶことが一つ目のポイントです。一般消費者に向けたノベルティのように購買意欲の喚起を優先するのではなく、取引を円滑に進めたり、自社の企業価値向上やブランディング、相手企業との関係強化などが目的になります。
そのため、品位に欠けたものや粗悪品、何かのパロディなどを用いたりすると、自社のイメージを落とすだけではなく、相手に対して失礼にあたります。本来の目的をそれてしまい、それまで築いた信頼関係を壊してしまうこともありますので、気をつける必要があります。
2)名入れは「さりげなく」が基本
名入れのメリット
企業ノベルティに、会社名やブランド名、サービス名、プロダクト名などを入れることを「名入れ」と言います。この名入れには、以下のようなさまざまなメリットがあります。
- オリジナリティを出すことができる
- 他社との差別化が図れる
- 効果的な販売促進ツールになる
- 企業やブランド名などの知名度や親密度を向上させる、など
文字の大きさに注意
「自社をアピールしたい」「販売促進につなげたい」という気持ちが強くなりすぎると、目立つように名入れをしたくなるものですが、受け取る企業や担当者の立場に立ち、実際に使うシーンをイメージすることが重要です。その際、実用的なアイテムの場合は大きく目立ちすぎる企業名やブランド名などが入っていると、使いにくくなります。そのため、名入れは目立ちすぎないように、さりげなく入れるようにしましょう。
具体的には以下の方法があります。
- 文字を小さくする
- 薄めの色を使用する
- ゴシックではなく、繊細で細めのフォントを使う、など
- 企業やブランド名などの知名度や親密度を向上させる、など
名入れの大きさやカラーなどのバランスが良いと、自社のセンスの良さを感じてもらえるといった二次的なメリットもあります。文字の大きさや自社のロゴマークは小さめに名入れすること、そして金箔押しや銀箔押しではなく素押しという革への凹凸をつける方法を選択するなどが考えられます。
一方で、to C向けブランドなど、そのブランドに対する愛着を持つ顧客の手に渡るノベルティの場合には、金箔押しや銀箔押しなどで目立たせる戦略も考えられます。贈る相手や目的に沿った名入れを選択しましょう。
高級感のある名入れ方法を選ぶ
ノベルティに名入れをする際の方法にはいくつか種類がありますが、すぐにはがれてしまったり、見えなくなってはしまっては意味がありません。一方、高級感のある名入れやカラーの場合、自社のブランドイメージアップにつながります。下記は名入れの代表的な名入れ方法です。
- シルク印刷
名入れの印刷方法として最も一般的です。比較的低価格での名入れが可能です。ただしズレやすいという特徴があり、多色刷りには向いていません。 - パット印刷
シリコンゴム製のパットを使い、スタンプのように押しつけて印刷する方法です。小さい商品に適しており、広い範囲の印刷ではムラになりやすいというデメリットもあります。 - インクジェット印刷
4色の顔料インクを噴射する方法です。小ロットにも対応しますが、名入れできる素材に限りがあります。 - 転写印刷
ポリエステルやナイロン生地などにも印刷が可能な印刷方法です。バッグやポーチ、マグカップなどへの名入りに適しています。 - 素押し・箔押し
箔押しは金や銀の色箔を転写する名入れ方法です。素押しは紙や革に凹みをつけることで、上品かつ高級感のある仕上がりになります。熱と圧力をかけて職人が刻印を行うため、掠れにくく長い間名入れをキープすることができます。高級なアイテムに向いています。 - レーザー刻印
レーザーの熱で木材やガラス、プラスチックなどに焼き刻む方法です。 - 刺繍
糸を使ってロゴや企業名を施す方法です。タオルやバッグなどに用いると、ノベルティの格を上げることができます。機械(ミシン)の刺繍が主流です。
同じアイテムでも、金箔押しや銀箔押しで名入れをしたり、レーザー刻印や刺繍などを用いることで高級感を持たせることができます。企業向けノベルティを選ぶ際には、こうした工夫が大切です。

3)化粧箱など包装でのアピール
「プレゼントの第一印象を決めるのはラッピング」と言われますが、企業ノベルティも同様です。中身のアイテムが同じでも、包装が簡易的な袋と上質な化粧箱とでは受け取った第一印象が全く違うものになることは、容易に想像がつくでしょう。
しかし、包装は開封後に捨てられてしまうものでもあり、華美になりすぎるのも良くありません。ノベルティの目的、中のアイテムに合わせた包装を選ぶことが重要です。持続可能社会への貢献を掲げる企業であれば、再生紙を使った包装や再活用できる化粧箱などを選択などが考えられます。
SDGsへの取り組みを、贈り先企業にアピールすることもできます。このように包装にもこだわることで、ノベルティを贈る効果が深まります。

4)配布方法によっても選ぶノベルティは異なる
企業向けノベルティは、目的やタイミング、配布場所、配布方法、コストなどによって最適なアイテムが異なります。例えば、代表的な配布方法には以下の3つがあり、それぞれに最適なノベルティが異なります。
- 個別配送
取引先等、ノベルティを配布したい相手先様に、宅急便等で配送する場合です。お歳暮やお中元などと同じく、ある程度の大きさや重さがあっても問題はないため、自由にアイテムを選ぶことができます。 - 式典での手土産
贈り先の企業の担当者が持ち帰ることになるため、重くなく、バッグなどに入るコンパクトなものが好まれます。あるいは相手先様への配慮として、紙袋などを用意してお渡しすると喜ばれます。 - イベント配布品
記念式典と同様に重くなく、コンパクトなものが最適です。イベントの場合は他社あるいは他店もノベルティを配布しているケースもあります。その場合は、他のノベルティと混同されないように、個性的なものを配布するのも一つのアイデアです。
企業ノベルティのまとめ
本コラムでは、企業向けノベルティを選ぶ際の5つのポイントについて紹介しました。
ノベルティと聞くと気軽に渡すものというイメージもありますが、toB企業およびtoC企業にとってノベルティは重要な販売戦略の一つになります。贈り物の基本を守りつつ、さまざまな工夫をすることでより効果的なノベルティにしましょう。
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